【フェードアウトとは?】
音をゆっくりと小さくしていく処理です。
通常の停止処理では、急激に音が止まるので、突然途切れたように聞こえると心地よくない場合があります。
(再生機械が壊れたような、突然耳を塞がれたような、良くないイメージになる)
【エンベロープを使う】
音の消え方なので、長めの音に対して使用します。また音が止まった時にのみ効果が発動します。
- 「タイムライン」で「ウェーブフォーム(波形)」を選択します。
- 「FX2」タブを選択します。
- 「エンベロープ」の「リリース」のスライダを右クリックし100と入力する。
これで、0.1秒(100ミリ秒)かけて音が消えるようなデータができます。
【AISACのエンベロープを使う】
音の消え方を状況に応じて変化させたい場合は、AISAC側で「リリース時間」を設定するのも良いでしょう。
- 「キュー」または「トラック」どちらかを選択します。
- 右クリックメニューから「新規オブジェクト」>「AISACの追加」を選択します。
- 「AISACのグラフタイプ」を「エンベロープ – リリース時間」を選択し「追加」ボタンを押します。
- AISACの右側のポイントを1000くらいに設定します。
これで、状況によってリリース具合が変化する音が作成できました。
【エンベロープ余談】
「エンベロープ」の「リリース」は、古いシンセサイザーなどでは、音の余韻効果を表現するものとして使われていました。
デジタルリバーブなどが無い時代、音の空間の響きがこの音の消え方として有効でした。
つまり、ホールのような響きが欲しい場合はリリースを長めにし、部屋のような響きの少ない空間を表現する時は短くするといった事になります。
音の消え方が常に同じだと面白くない(機械的)に感じる場合があります。
「AISACのエンベロープ」を使用し「AISACのコントロールタイプ」を「ランダム」にしてみても面白い効果が得られるかもしれません。