月別: 2014年5月

確実に聞こえる音をつくる

【確実に聞こえる音をつくるとは?】

たとえば、アーケードゲームのコイン投入音や、ソーシャルゲームの課金音、
ゲーム開始の音など、最重要な音があります。

【キューシートの設定】

  • 【キューシートにcommonを用意する】

これらの音は絶対に消えない音として、common(共通用)のキューシートを用意し、
ゲーム開始から終了するまで存在し続ける必要があります。

シーンが切り替わっても、どんな時でも、キューリクエストに応じ音が鳴るようにします。

【優先度の設定】

  • 【キューのプライオリティを上げる】

「カテゴリ」内での「キュー」のプライオリティとして「カテゴリキュープライオリティ」があります。同じ「カテゴリ」内での「キュー」の奪い合い時にこの値が高い(255など)すると消されない音になります。

「カテゴリ」未設定の場合には有効にならないので、必ず何かの「カテゴリ」に属するようにします。

  • 【ボイスのプライオリティを上げる】

波形が限定されるはずなので、「タイムライン」で波形を選択し、FX2タブ内の「ボイスプライオリティ」も高い値(255)にしておくことで、ボイスリソースが足りない時にも消されない音になります。

  • 【ボイスプライオリティの高い音のは控えめに】

スタート音やコイン投入音は目立つ、かっこいい音が良いのですが、
「ボイスプライオリティ」の高い音が長く、はたまた間違って無限ループなどが混ざったような音は避けましょう。
優先度の高い音が占有しすぎて、他の音が鳴らない状態になってしまいます。
そこで、「リミット」も設定しておくことが重要です。

たいていは1音で良いはずなので、「キューリミット」を「1」としておくと良いでしょう。

【ボリュームの設定】

  • 【REACTを使って他の音を下げる】

少々乱暴ですが、common以外の音を全て下げるように全ての「カテゴリ」に対して「REACT」の設定をすることで、common音を目立たせるといった事も可能です。

波形開始位置を変更する

【波形開始位置を変更するとは?】

波形を再生すると、「あれ、なんか再生遅い?再生遅延?」

波形の先頭部分を拡大してよく見てみると、無音部分がありました。

こんな時、ちゃんと対応するには波形エディタを開いて調整する必要があるけれど、
ADX2ならとりあえず対処することができます。

【シーケンスマーカーのシーケンススタートを使う】

  • 「タイムライン」の「キュー」の右側のところを右クリックします。
  • 「マーカーの追加」から「シーケンススタート」を選択します。
  • 波形の再生開始したい場所にドラッグして移動します。

これで波形の途中から再生がとりあえずできます。
ただし、ちょっと負荷的に損しているので、時間がある場合は波形を編集するのが良いです。

 

プレビューを少し快適にする

【プレビューを少し快適にするには?】

波形を追加して、再生といった作業を繰り返す時、再生までに時間がかかってしまう時があります。
ここでは、少しだけ快適にする方法を紹介します。

【選択キューのみビルド再生】

  • 「プレビュー」メニューから「選択キューのみビルド」再生を選択しチェックを入れます。

これにより、選択した「キュー」のみの「キューシート」をプレビュー用に作成します。
「キューシート」内の「キュー」の数が多くなった時など、追加、再生が遅くなってきた場合に使うと少しだけ快適になります。

【通常のプレビューとの違い】

このチェックが入った状態では、一つのキューしか再生できません。
「キューシート」内の「キュー」をいくつも同時再生してバランス調整をする場合や、
REACT動作など相互作用をチェックする場合は、このチェックを外します。

一つ前の表示に戻す

【一つ前の表示に戻すとは?】

タイムラインで「ウェーブフォーム(波形)」をダブルクリックすると「ウェーブフォーム情報」に表示が切り替わります。

この時、直前に表示していた「キュー」のタイムラインへ戻りたい時があります。
通常は「プロジェクトツリー」から再度「キュー」を選択するのですが、「バックスペースキー」で戻ることができます。

【Macで「バックスペースキー」が無い場合】

MacでParallelsなど仮想環境で動かしている場合、MacBookなど「バックスペースキー」が無いのですが、「コマンドキー+deleteキー」で戻ることができます。

超簡単フェードアウト

【フェードアウトとは?】

音をゆっくりと小さくしていく処理です。
通常の停止処理では、急激に音が止まるので、突然途切れたように聞こえると心地よくない場合があります。
(再生機械が壊れたような、突然耳を塞がれたような、良くないイメージになる)

【エンベロープを使う】

音の消え方なので、長めの音に対して使用します。また音が止まった時にのみ効果が発動します。

  • 「タイムライン」で「ウェーブフォーム(波形)」を選択します。
  • 「FX2」タブを選択します。
  • 「エンベロープ」の「リリース」のスライダを右クリックし100と入力する。

これで、0.1秒(100ミリ秒)かけて音が消えるようなデータができます。

【AISACのエンベロープを使う】

音の消え方を状況に応じて変化させたい場合は、AISAC側で「リリース時間」を設定するのも良いでしょう。

  • 「キュー」または「トラック」どちらかを選択します。
  • 右クリックメニューから「新規オブジェクト」>「AISACの追加」を選択します。
  • 「AISACのグラフタイプ」を「エンベロープ – リリース時間」を選択し「追加」ボタンを押します。
  • AISACの右側のポイントを1000くらいに設定します。

これで、状況によってリリース具合が変化する音が作成できました。

【エンベロープ余談】

「エンベロープ」の「リリース」は、古いシンセサイザーなどでは、音の余韻効果を表現するものとして使われていました。
デジタルリバーブなどが無い時代、音の空間の響きがこの音の消え方として有効でした。
つまり、ホールのような響きが欲しい場合はリリースを長めにし、部屋のような響きの少ない空間を表現する時は短くするといった事になります。

音の消え方が常に同じだと面白くない(機械的)に感じる場合があります。
「AISACのエンベロープ」を使用し「AISACのコントロールタイプ」を「ランダム」にしてみても面白い効果が得られるかもしれません。

dB(デシベル)表示

【dB(デシベル)表示とは?】

CRIのボリュームの概念は、波形の最大振幅を1.0としたものを基準としています。
コンピュータ上で波形の振幅を計算する場合に効率が良いためです。
一方、オーディオの世界で音量(音の大きさ)をあらわす基準としてdBという表現があります。
こちらの方が扱いやすい場面もあります。

【dB(デシベル)表示へ変更する】

ボリュームの値は0.0~1.0といった値になっています。

これをデシベル表示にするには以下の操作をします。

  • 「ツール」メニューの「プロパティ」を選択します。
  • 「共通設定」から「表示設定」を選択します。
  • 「リストペイン表示設定」の「音量をデシベルで表示」のチェックボックスをCheckします。

これで、キューなどのリストのボリュームがdB表示に変わります。

【dB(デシベル)とCRIのボリュームの関係】

なお、dBとCRIのボリューム値(0.0~1.0)の対応は、だいたい以下のようになります。
1.0 (-0dB)、0.75(-3dB)、0.5(-6dB)、0.25(-12dB)

一部dB表記にならない部分もありますが、脳内で補間していただければ幸いです。

ダッキングしたい

【ダッキングとは?】

BGMなどにキャラクターボイスが重なった時、BGMを一時的に下げるなどといった効果です。

【カテゴリとREACTを使う方法】

  • カテゴリを2つ作る。
    • BGM、CV(キャラクターボイス)
  • キューの「カテゴリ」をそれぞれ設定する。
    • BGMのキューを作成し、カテゴリ「BGM」へドロップ
    • CVのキューを作成し、カテゴリ「CV」へドロップ
  • REACTを作成する。
    • プロジェクトツリーの「REACT」フォルダを右クリックし「新規オブジェクト」から「REACTの作成」を選択します。
    • 「変化カテゴリ」に「BGM」
    • 「トリガカテゴリ」に「CV」
    • 「変化レベル値」に「0.5」と設定します。

これで、BGMのキューを再生してからCVが鳴るとBGMのレベルが0.5(-6dB)下がります。

CV(キャラクターボイス)が鳴り終わると元のレベルに戻ります。

キュー名の置換

【キュー名を置換したい】

キュー名はプログラムからリクエストされる大事な名称です。
名前の変更は混乱をまねくことがあります。慎重に行うべきです。
これらにルール付けをして設定したい場合があります。(頭に一律で特定の名称をつけたいなど)

【キュー名をエクセルなど表計算ソフトを使用して置換する】

  • 「プロジェクトツリー」で「キューシート」を選択し、キューリストを表示
  • 「キューリスト」の「名前」のセルを選択し
    • 右クリックメニューから「選択オブジェクトの列項目をクリップボードへコピー」
  • エクセルなど表計算ソフトへ
    • ペーストして置換、再度コピー
  • キューリストで上書きしたいキューの「名前」のセルを選択し
    • 右クリックメニューから「クリップボードのデータを選択オブジェクトの列へペースト」

【CRI Atom Craftとエクセルとの関係】

ゲームなどのアセット管理にエクセルはよく使われるツールの一つです。
要望リストをもらった時など、とりあえずCRI Atom Craftでダミーのキューを用意し、一気にペーストする事もできます。
CRI Atom Craftでも表形式で表示するリスト表示や、キューシートCSV出力(入力)などエクセルでも編集可能な機能があります。

ACFのみビルド

【ACFのみビルドしたい】

ACBをビルドしたタイミングでACFのビルドが必要な場合、自動でACFのビルドを行います。
ですが、複数人で一つのプロジェクトを管理している場合、ワークユニット単位で作業を分けたりする事があります。
この時、ACFは共通の情報である必要があり、全体を管理する担当者はACFのみをビルドすることがあります。

【ACFのみビルドする方法】

いくつか方法がありますので好みの方法で

【ツリーのキューシートから】

    • 「キューシート」を選択し
    • 右クリックメニューから「ACFのみビルド」を選択する

【ビルドメニューから】

    • ビルドメニューから
    • 「ACFのみビルド」を選択する

【ツリーの全体設定から】

    • 「全体設定」を選択し
    • 「ビルドボタン」を押す

【ビルドボタンから】

    • Atomキューシートバイナリの「ビルドダイアログ」で
    • キューシートの「全クリア」ボタンを押す。
    • ビルドボタンが「ACFのビルド…」に変化する。

 

 

デモプロジェクトを聴いてみよう

【デモプロジェクトとは?】

デモプロジェクトにはいろんな音のサンプルがあります。
一度のぞいてみることで、より深くADX2のことを味わえるようになるでしょう。

【ADX2の講演資料】

いくつかのワークショップやセミナーなどのADX2の講演資料もあります。
こちらも合わせてご覧ください。

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